2020/6/30 社会的インパクトの評価の2019年版インパクトレポート発行

キャピタルメディカ・ベンチャーズ、社会変革推進財団、 ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタルによる 社会的インパクトの評価レポート発行

 
  
2020年6月30日 
 
株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ
一般財団法人社会変革推進財団
ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタル、株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ(代表取締役:青木武士、以下、CMV)は、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア政策の一環で企画され、2018年3月に設立された「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド(HNF)」において、一般財団法人社会変革推進財団(代表理事:大野修一、以下、SIIF)の支援のもと、投資先のベンチャー企業が創出する社会的インパクトの評価結果をまとめたレポート(インパクトレポート、以下、本レポート)を6月30日(火)に発行します。 投資先企業の財務的な企業価値の向上を目指すベンチャーキャピタルファンドが、投資先の創出する社会的インパクトの可視化を試み、まとめた本レポート「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドのインパクトレポート(2019)」は2018年度版(2019年9月5日公表)に引き続く、第二弾となっています。 
本レポートでは、投資先が解決に取り組む社会課題を明確に示し、社会的インパクトを含む事業の提供価値をロジックモデルというフレームワークを活用して整理・分析し、これにより、投資先が本業を通じてどのように社会課題の解決に貢献していくかの戦略を明らかにしています。本レポートは、インパクトレポート(2018)に引き続き、投資先の提供価値を明らかにするとともに、「社会的インパクトの可視化がもたらすもの~新たに生まれるインパクト志向のお金の流れ~」をテーマに、CMV代表取締役青木武士氏、投資先企業2社(株式会社Rehab for JAPAN代表取締役社長大久保亮氏・株式会社笑美面代表取締役榎並将志氏)、SIIFインパクト・オフィサー小笠原由佳による社会的インパクトの評価導入に伴う現場レベルでの動きや社内外の変化などに関する対談も掲載しています。
社会的インパクトの評価の導入支援により、ベンチャー企業の事業成長と企業価値の向上を支援するSIIFは、本レポートにおいても、各社のロジックモデルの作成、データ収集・分析の支援を担いました。キャピタリストの立場からも、「日々の業務に忙殺されがちなベンチャー企業の経営陣にとって、そもそも何がしたかったのかを明確化する社会的インパクト評価の取り組みは非常に重要で、その点において特にこの取り組みを評価している。」と支持され、また、投資先企業からも、「社会的インパクトの評価に取組むことで、社員が仕事の意義を実感できるようになるものと期待している。」、「会社のミッションにどれだけ事業が貢献できているのか、評価を通じて得られたデータをどうプロダクトに落とし込んでいくかという意識が生まれた。」とのコメントが寄せられています。SIIFは、社会課題を解決する意図を持ち、財務的リターンと両立させるインパクト投資の認知や取り組みがさらに加速していく活動を続けていきます。このレポートがそのきっかけとなり、社会的インパクトを創出する企業へより多くの資本が集まっていくことを期待しています。
※ 右記URLよりデータ版をご覧いただけます https://onl.tw/MgbWgiE
・社会的インパクト:企業活動を通じて提供される技術、製品、サービス等により社会に生まれる短期、長期の変化及び効果。 
・社会的インパクトの評価:事業が目指す社会的インパクトとその実現に向けた戦略を可視化した上で、想定するインパクトを測る指標を設定、その達成状況をモニタリングし、評価結果をその後の意思決定や利害関係者への報告に活用する一連のPDCAプロセス。
・ロジックモデル:事業と目指す社会的インパクトの関係を、インプット(投入資源)、事業活動、アウトプット(製品、サービス等)、アウトカム(成果)の項目に分解し論理的な関係として整理する際に使用するフレームワーク
・インパクト投資:財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資  
 
【社会変革推進財団(SIIF)について】日本財団から助成を受けて事業を推進する当財団は、日本におけるインパクト投資のエコシステムを共に育て、社会課題を解決していくというミッションのもと設立されました。ソーシャル・インパクト・ボンドを含む社会的インパクト投資のモデル開発や、普及のための環境整備、調査研究・政策提言に取り組んでいます。世界に先駆けて成熟社会に突入する日本を起点として持続可能な社会を支える資金の流れを多様なパートナーと共に作り出すことを目指します。