2020/10/29 Healthcare Venture Knot 2020 開催レポート
2020年10月29日
株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ
2020年10 月10日(土)『Healthcare Venture Knot 2020 ~医療者とヘルスケアベンチャーを結ぶ~』が、3回目にして初のオンライン(Zoomウェビナー)にて開催されました。 『Healthcare Venture Knot 2020』はキャピタルメディカのコーポレートベンチャーキャピタルである株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズと、株式会社omnihealが運営する医療・介護・福祉領域に関心が高い人のためのコミュニティShinjuku Healthcare Incubation Park(以下、SHIP)が主催。例年であれば日本最大規模のヘルスケアビジネスコンテストとして、「ヘルスケア領域を今より良くしたい」、「課題を解決したい」、と日々研鑽を積んでいる医療者およびヘルスケアベンチャーの皆さまに毎年多数ご参加いただいておりましたが、今年はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染拡大の影響を鑑みて、初のオンライン開催となりました。
プログラム① コロナ禍でも成長するヘルスケアベンチャー4社ピッチ
2020年も成長を続けるヘルスケアベンチャー4社を Healthcare Venture Knot 運営委員が選出・表彰させていただき、成功事例としてエキシビションピッチにご登壇いただきました。
今まさに成長中の4社とそのプロダクトはそれぞれに素晴らしい特徴があり、「なぜ、そうしようと思ったのか」という着眼点など、大変興味深い時間になりました。 また各賞のエキシビションピッチが終わるごとに、Healthcare Venture Knot 運営委員より、表彰パネルを授与させていただきました(左写真)。 ※ 撮影の瞬間のみマスクを外しております
プログラム② 俺たちの投資基準~ヘルスケアベンチャーキャピタリストが語るそれぞれの着眼点~
続いてトークセッションではヘルスケア領域のベンチャーキャピタリスト5人が登壇して「何を中心に見て投資判断しているのか」、「企業の好感ポイント」、「ヘルスケア領域で今後面白くなる領域、投資したいと思う領域」などについて語り合いました。
セッションではスタートアップ企業との思わず笑ってしまうエピソードや起業の意外な難しい側面、そして起業家に寄り添うベンチャーキャピタルの苦労譚や上場した時の悲喜交々な気持ちなどが語られ、楽しいセッションとなりました。
また普段耳にしながらも詳しくは知らないベンチャーキャピタリストのお仕事に、参加者の皆さまも興味津々だったようで、質疑応答ではたくさんのコメントが寄せられました。
これに対し、ベンチャーキャピタリストの皆さんは「私たちは結構対話にオープンなので、それぞれのSNSにDM下さったらお返事しますよ」とご回答。
「ベンチャーキャピタリストは常時大募集中です。しかし資質と言うなら、むしろこの話の後で本当に私たちのSNSへDMを送れるかどうかが大事だと思う」とのこと。
プログラム③デジタルセラピューティクスと行動変容~ヘルスケア領域のDXはどう創られるのか~
最後のパネルディスカッションでは、ヘルスケア領域のDX、DTx(Digital Therapeutics:デジタル療法)事業を展開している3社代表にご登壇いただき、「DTx・行動変容に取り組む中で難しいこと」、「米国、日本のDTx・行動変容のマーケットの違い」、「もっとDTxプレイヤーを増やすためにはどうすればいいか」、「製薬会社とどういう関係性を構築しているか」などをディスカッションしました。
ディスカッションでは、DTxに限った話ではないがやはり新しい技術・新しいサービスは医療者の協力が得にくいので、Dtxアプリを広めていくにはどうしたら良いか、製薬会社・厚生労働省とのやりとりなど現場の貴重なお話を聞くことができました。
一方でお3方ともDTxの効果はもっと伸びるはずだし、まだこの分野の専門と呼べる人も団体も少ない。研究の余地はまだまだあるので、製薬会社さんや腕に覚えのあるエンジニアさんはどんどん参入して欲しいと語られました。
そのためか、参加者からはDTxの事業やビジネスモデルについての質問が相次ぎました。
以上約4時間のプログラムを、消毒・換気しつつで無事終了することができました。
オンライン開催でも例年通りたくさんの方々にご参加いただき、 『Healthcare Venture Knot 2020 ~医療者とヘルスケアベンチャーを結ぶ~』は今年も無事「医療者とヘルスケアベンチャーを結ぶ」ことができたようです。