2019/9/5  国内初ヘルスケア特化VCによる インパクト・レポート発行

 
 
2019年9月5日
 
株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ
一般財団法人 社会的投資推進財団
キャピタルメディカ・ベンチャーズ、社会的投資推進財団、国内初 ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタルによるインパクト・レポート発行
ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタル、株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ(代表取締役:青木武士、以下、CMV)は、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア政策の一環で企画され、2018年3月に設立された「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンド(HNF)」において、一般財団法人社会的投資推進財団(代表理事:青柳光昌、以下、SIIF)の支援のもと、投資先のベンチャー企業が創出する社会的インパクトの評価結果をまとめたレポート(インパクト・レポート、以下、本レポート)を9月5日(木)に発行しました。従来は、投資先の財務的な企業価値の向上を目指すベンチャーキャピタルファンドが、新たに企業価値向上の一環として投資先が創出する社会的インパクトの評価も導入し、その結果をレポートとして発行した今回のケースは、ヘルスケア分野において国内初となります。
 
本レポートでは、投資先が解決に取り組む社会課題の可視化や、社会的インパクトを含む事業の提供価値をロジックモデルというフレームワークを活用して整理・分析しています。このことで、投資先が本業を通じてどのように社会課題の解決に貢献していくかの戦略を明らかにしています。本レポートは、今後毎年度発行する予定で、来年度以降はロジックモデルに基づき設定した指標についてのデータ収集・分析も実施していきます。また、投資先の提供価値の分析に加えて、「売上だけでは測れない価値 社会的インパクトの評価への期待」をテーマに、神奈川県政策局 ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室 国際戦略担当部長大木健一氏、CMV代表取締役青木武士氏、元オリンピック陸上競技選手であり投資家としても活動している株式会社Deportare Partners代表取締役 為末大氏による特別鼎談の様子も掲載しています。
 
社会的インパクトの評価の導入支援により、ベンチャー企業の事業成長と企業価値の向上を支援するSIIFは、本レポートにおいても、各社のロジックモデルの作成、データ収集・分析の支援を担いました。投資先企業からは、社会的インパクトの評価に取組むことで、「事業を通じて、本当に実現したい価値は何か、その価値を実現するためにどのような道筋で取り組むのか、という経営のストーリーや事業戦略により磨きをかけるプロセスになった」とのコメントが寄せられています。SIIFは日本市場においても経済的利益だけでなく、社会課題解決を追求する社会的インパクト投資の認知や関心がさらに加速していく活動を続けていきます。そのことで、社会的インパクトの高い企業へ投資するファンドにより多くの資本が集まっていくことを期待しています。
※ 右記URLよりデータ版をご覧いただけます https://onl.tw/4N5ijeH
 
・社会的インパクト企業活動を通じて提供される技術、製品、サービス等により社会に生まれる変化及び効果。(この場合の変化及び効果は、より社会問題解決に向かっているのか、という観点で言う)
・社会的インパクト評価事業が目指す社会的インパクトとその実現に向けた戦略を可視化した上で、想定するインパクトを測る指標を設定、その達成状況をモニタリングし、評価結果をその後の意思決定や利害関係者への報告に活用する一連のPDCAプロセス。
・ロジックモデル事業と目指す社会的インパクトの関係を、インプット(投入資源)、事業活動、アウトプット(製品、サービス等)、アウトカム(成果)の項目に分解し論理的な関係として整理する際に使用するフレームワーク
・社会的インパクト投資社会面・環境面での課題解決を図るとともに、経済的価値を追求する投資。