Investment CMVの投資について
- 運用ファンド
- 投資プロセス
- Impact Measurement and
Management(IMM)の実践 IMMの実践 - 課題デザインマップによる、課題の可視化
- インパクト起業家の育成
- 投資実行までのハンズオン
- インパクトリスクの評価
- 投資後の事業成長支援
運用ファンド
ヘルスケア・ウェルネス領域に特化したスケール型のファンド2本と、地域課題解決を目的としたファンド1本の合計3本のインパクトファンドを運用しています。
ヘルスケア・ウェルネス
ニューフロンティア・ファンド
日本初のヘルスケア領域に特化したインパクトVCファンド。 神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア政策の一環で企画され、CMVがファンドマネージャーとして採択。
ウェルネス領域の課題解決を図る国内最大級のインパクトVCファンド。
東京都の政策により企画され、インパクトVC投資の実績を有するCMVがGPとして採択。 マネックスグループのマネックスベンチャーズとの運営。
地域課題解決
インパクトファンド
奈良県とその周辺地域(やまと地域)の地域課題の解決を目的とした地域インパクトファンド。
休眠預金活用事業に採択され、地元地方銀行である南都銀行及び南都キャピタルパートナーズと運営。
① ヘルスケア領域である『健康資本』、② 農業や林業といった『自然資本』、③ 教育や文化財、観光、スポーツといった『文化資本』の3領域が投資対象。
投資プロセス
インパクト投資では、現状をどのように変えたいのか、その結果どのような社会にしたいのか、起業家が変化させたいセオリーを深く理解する必要があります。時には一緒にそのプロセスを作ります。そのため、事業ディスカッションに時間を頂いており、通常2-3ヵ月のお時間を要します。
-
STEP
01
事業内容ヒアリング1-1 解決しようとする課題は何か
1-2 なぜその課題を解決したいと考えているのか
1-3 質疑応答、必要に応じてワークショップ:
ToC(セオリーオブチェンジ)プロセスの作成、
起業家及びチームの相互理解セッション -
STEP
02
デューデリジェンス及び投資条件のすり合わせ -
STEP
03
投資委員会での決議 -
STEP
04
投資実行 -
STEP
01
事業内容ヒアリング1-1 解決しようとする課題は何か
1-2 なぜその課題を解決したいと考えているのか
1-3 質疑応答、必要に応じてワークショップ:
ToC(セオリーオブチェンジ)プロセスの作成、
起業家及びチームの相互理解セッション -
STEP
02
デューデリジェンス及び投資条件のすり合わせ -
STEP
03
投資委員会での決議 -
STEP
04
投資実行
Impact Measurement and Management(IMM)の実践
CMVの実践するインパクト投資とは、Impact Measurement and Management(以下、IMM)の実践です。CMVでは、本質的な顧客価値を追求するスタートアップに対し、IMM実践プロセスを通じたハンズオン支援を行い、投資先の事業目標達成のプロセスマネジメント(現状把握 → ゴール設定 → 現状とゴールのギャップ把握 → ゴールまでの登り方を計画 → 実践 → 修正計画 →実践)を、ロジックモデルの作成などを通してご支援しています。CMVのIMMは、CMVが署名した国際的なインパクト・マネジメント運用原則(Operating Principles for Impact Management)をベースに構成されています。このようにして企業価値を高め、投資リターンを最適化するインパクトIPOやイグジット トゥ コミュニティなどのレスポンシブル・イグジットにつなげます。
IMM実践による投資検討からイグジットまでのプロセス
STEP
目的
実施内容
-
01
ソーシング
- ウェルネス領域で長期定な成長を目指すスタートアップの探索
- 課題デザインワークによる、課題の可視化
- インパクト起業家育成プログラムの運営
- ウェルネスニュース配信及び投資候補先のDB化
- インパクトキャピタリスト勉強会/コミュニティ運営の実施
-
02
デュー・
デリジェンス- 投資候補先のIMMの実践に対するコミットメントとリスク評価
- Theory of Change(以下、ToC)やロジックモデルの作成を通じたインパクト仮説の確からしさ
- 起業家の学習成長志向性の評価
- Five dimensions of impact,9 Riskフレームワークをアレンジしたインパクトリスクの評価
- 投資候補先のToC及びロジックモデルの確認(作成支援)
-
03
投資実行
- イグジットの蓋然性、目標リターン、生み出す社会的インパクトの方向性
- リスクに応じたタームによる投資契約
- イグジットモデル(目標マルチプル)の想定と支援方針の決定
- 投資契約体系
- 利益相反等のガバナンスチェック
-
04
伴走支援
- 起業家のToC実現に向けた事業成長支援
- 現状把握支援及び起業家のリフレクション支援
- 事業推進のハンズオン支援及びモニタリング
- NPSなどの事業利益と顧客アウトカム評価に関するKPI
- インパクトレポート作成に伴う戦略振り返り
-
05
レスポンシブル・
イグジット- インパクトIPOやM&A、イグジット トゥ コミュニティによるイグジットの実現
- 目標投資リターンとの整合性の確認
- インパクトイグジット評価の実施
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STEP 01
ソーシング
目的- ウェルネス領域で長期定な成長を目指すスタートアップの探索
実施内容- 課題デザインワークによる、課題の可視化
- インパクト起業家育成プログラムの運営
- ウェルネスニュース配信及び投資候補先のDB化
- インパクトキャピタリスト勉強会/コミュニティ運営の実施
-
STEP 02
デュー・デリジェンス
目的- 投資候補先のIMMの実践に対するコミットメントとリスク評価
- Theory of Change(以下、ToC)やロジックモデルの作成を通じたインパクト仮説の確からしさ
実施内容- 起業家の学習成長志向性の評価
- Five dimensions of impact,9 Riskフレームワークをアレンジしたインパクトリスクの評価
- 投資候補先のToC及びロジックモデルの確認(作成支援)
-
STEP 03
投資実行
目的- イグジットの蓋然性、目標リターン、生み出す社会的インパクトの方向性
- リスクに応じたタームによる投資契約
実施内容- イグジットモデル(目標マルチプル)の想定と支援方針の決定
- 投資契約体系
- 利益相反等のガバナンスチェック
-
STEP 04
伴走支援
目的- 起業家のToC実現に向けた事業成長支援
実施内容- 現状把握支援及び起業家のリフレクション支援
- 事業推進のハンズオン支援及びモニタリング
- NPSなどの事業利益と顧客アウトカム評価に関するKPI
- インパクトレポート作成に伴う戦略振り返り
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STEP 05
レスポンシブル
・イグジット目的- インパクトIPOやM&A、イグジット トゥ コミュニティによるイグジットの実現
実施内容- 目標投資リターンとの整合性の確認
- インパクトイグジット評価の実施
課題デザインマップによる、課題の可視化
CMVでは、投資領域について、外部の有識者を交えて社会課題の構造を因果関係とともに可視化する「課題デザインマップ」を作成しています。この課題マップはファンドの投資検討に役立てるとともに一般にも公開し、課題解決を志す起業家にも活用いただくことを目的としています。
インパクト起業家の育成
CMVでは、ファンドとして課題解決を行う領域の解像度を上げ、課題を解決するスタートアップの発掘を目的としてインパクトアクセラレーションプログラム(インパクト志向の起業家育成プログラム)を運営しています。
2018年よりヘルスケアスタートアップピッチイベント「Healthcare Venture Knot(HVK)」、2021年よりインパクト起業家育成プログラム「Knot Program」を運営しています。また、やまと地域(奈良県周辺)の課題解決人材を育成する「やまとアクセラレーションプログラム」と、医療介護福祉領域の起業応援コミュニティ「HEAP」も2024年より運営しています。
投資実行までのハンズオン
CMVは投資先が事業を推進するうえでの経営マネジメントシステムとしてもIMMを活用し、投資先へインパクト志向のハンズオン支援を実施していくことを方針としています。
ToC及びロジックモデル作成支援
インパクト投資におけるToCの作成は、起業家のやりたいこと、やっていること、その実現プロセスを言語化することです。CMV が独自に開発したアプリ「Theory of Change Canvas」では、10カテゴリー30個の質問に答えることで、ToC、ロジックモデル、インパクトの5側面評価が自動作成できます。これにより、インパクト・マネジメントに関して円滑なコミュニケーションを実現します。
Theory of Change Canvas画面イメージ

インパクトリスクの評価
インパクト投資を行うにあたって、投資候補先のデューデリジェンスの中に、What、Who、How much、Contribution、Riskの5側面評価を用いて、投資候補先が生み出すインパクトやその貢献度、量、リスクについて評価しています。
さらに、Impact Management Projectで提唱されている「Nine types of impact risks」の各項目にしたがってインパクトリスクを評価する「9 Risk評価」と、業界水準であるSASBを用いて、ウェルネス・ヘルスケア分野における投資先業種ごとのESGリスクを事前に把握し、リスクがあると判断した案件については、その内容に応じた対策、影響を踏まえリスク軽減に向けた投資先との対話を行っています。
なお、スタートアップのステージに応じた適切なESG対応を促すため、法令違反などのクリティカルなリスクを除き、シード・アーリー期の企業への過度・急速なESG対応を求めるものではありません。
投資後の事業成長支援
CMVでは投資時にビジネス/インパクトKPIを 設定し、進捗を投資先企業との定例ミーティングで確認しています。また、年に一度、インパクトレポートの発行を通じて、そもそものKPIが正しいか、ロジックモデルやToCのロジックが正しいのかを見直ししています。この2つのPDCAサイクルを廻すことによって、インパクト創出を支援しています。
CMVでは投資時に、売上と社会的インパクトが整合したインパクトKPIを投資先企業全案件と設定しています。 そして、投資先の財務およびインパクトKPI の情報を定例ミーティングにより共有し、定期的にインパクトの進捗に関する議論を実施しています。インパクトは投資先別、ファンド別、ポートフォリオ別に情報を管理しており、各投資先からの報告が当初想定値からの大幅な乖離がある場合は、その原因を特定し、問題の解決に向けて伴走します。

投資支援先幹部との普段ではできない中長期的な議論を行うための合宿です。
ミッション・ビジョンの作成やTheory of Change (ToC)の議論などを行います。
起業家の状況に応じて実施。IMMの実践には内発的動機に起因する為、学習成長の方向性や自己課題に対して意見交換します。CMVでは、事業成長=起業家の成長=認識の変容だと考えています。投資先がToC実現に向けて邁進する為に、CMVキャピタリストやコミュニケーターは、投資先の課題認識の変容(=成長)に貢献するべく、4象限のそれぞれの支援を行っています。
年に1度のインパクトレポート作成時に、そもそものKPIが正しいかの振り返りや、ToC・ロジックモデル全体の見直しを行います。また、アウトカムの達成状況について1年間の成果を整理します。
起業家と、ロジックモデルがどのように変化するのか議論した上でM&Aを実行します。現在、想定を上回る形で事業拡張を行っています。
投資先のToC 実現を早期化し、深化を図る為に、より多くのステークホルダーからの共感と共創を得るべく、インパクトIPO に求められる財務・非財務両の支援を行っています。
『新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』及び『事業計画及び成長可能性に関する事項』などのインパクト領域の記載支援
インパクト情報の開示コンテンツの作成支援(web製作や事業説明資料等)
主幹事証券に対するインパクト企業としての機関投資家への訴求支援
IPO後のインパクト創出に向けたIMM運用体制の継続支援
インパクトIPOに関する社内コンセンサスづくりの支援(インパクト経営合宿のファシリテーション,インパクトIPO定例会の運営,社内コミュニケーションプランの策定など)
投資先企業が自身のToC 実現を加速・深化させるリソース、ネットワークを有する適切な譲渡先を選定します。
インパクトDD:投資先が創出するインパクトが損なわれないような分析および買収先の選定支援
他既存株主との利害関係の調整支援(有期投資家(VCなど)への共同売却の参加調整支援)
株式譲渡契約等に対するToC実現の為の契約タームの記載支援
株式譲渡に対する社内コンセンサスづくりの支援(経営合宿ファシリテーション,社内コミュニケーションプランの策定など)
レスポンシブルイグジット実行のPR及びインベント実施支援
その会社に投資するベンチャーキャピタルなどの投資利益獲得を第一目的にする株主が、その会社をさらに発展させて社会的インパクト創出を加速させるために、信頼できる顧客や取引先、授業員などのステークホルダーに対して、納得感のある金額で株式を譲渡する取組み